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ニュース・フラッシュ

2017年4月12日 モスクワ 黒須利彦

ロシア:Taimyrsky鉱山、第3フェーズ施設により富鉱採掘が2080年まで可能に

 2017年4月3日付の地元報道等によると、Taimyrsky鉱山Severnaya-2富鉱鉱床及び翼部(地下1,200m)の開坑・採掘プロジェクトでは、2017年第3四半期に第3フェーズ施設の建設・据付作業を終え、同第4四半期の操業開始に向けた書類手続きを開始する予定である。この第3フェーズ施設の建設は2015年1月に開始され、複雑な鉱業・地質条件下で行われていた。
 プロジェクトの目的は、Severnaya-2 鉱床開発における富鉱生産減耗分の補填と鉱山の生産力維持であり、その実施によりNorilsk Nickel社の製造企業による最終製品の生産量維持を目指している。第3フェーズ施設の富鉱年産能力は10万tである。スケジュールどおりに進めば、同鉱床エリアで2080年まで富鉱採掘が可能となる。
 第3フェーズ施設建設の投資額は15億RUBで、プロジェクト全体(5フェーズの施設で構成)の投資額は106億3,400万RUBである。5フェーズの施設のうち2つは既に操業を開始しており、プロジェクト全体の実現は2023年を予定している。

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