ニュース・フラッシュ
2017年4月21日
ロンドン
ザボロフスキ真幸
その他:PwC、2017年Q1の金属業界におけるM&Aは低収益性により減少と言及
PwCが発行した「Global Metals M&A Deals Insight Q1 2017」によると、2017年第1四半期の金属業界におけるM&A数は20件となり、取引価格は前年同期比20%減の70億US$となった。PwCは、世界経済見通しがポジティブであり、ナショナリゼーションといった新たな動きがあるにもかかわらず、金属業界は依然として鉱業、輸送、製錬、鍛造といった資本集約型のために低収益で苦悩していると報告した。金属業界におけるM&Aの傾向は、アジア及びオセアニア地域が中心であること、新興市場及び発展途上国への注目が高まっていること、クロスボーダーM&Aが増加傾向にあることを挙げた。また、今後の見通しに関しPwCは逼迫したM&A需要、企業のバランスシートの流動性の高さ、金融投資家の役割の増大により楽観的としており、さらに米国における政府規制の緩和、インフラ投資の増加と建設、石油及びガス、自動車、防衛、航空宇宙といった主要セクターの成長も2017年のM&A見通しを良くしていると指摘した。
