ニュース・フラッシュ
2017年4月24日
モスクワ
黒須利彦
ロシア:ジュニア企業、チュクチ自治管区で調査度の高いエリアのライセンス取得へ
2017年4月12日付の地元報道等によると、連邦地下資源利用庁(Rosnedra)は、チュクチ自治管区において、申請主義によるジュニア企業発展のためのライセンス供与に関するパイロットプロジェクトを予定している。同庁のアクショーノフ副長官は、「現在、ジュニア企業は、予測資源量評価が不明確または存在しないエリアのライセンスを取得している。Rosnedraはチュクチ自治管区でパイロットプロジェクトを実施し、将来の地下資源利用者が調査度の高いエリアのライセンスを取得できるようにする。この試みが成功すれば、ロシア全土に広げていく予定である。ゼロからの鉱床発見率は世界では100分の1のところ、ロシアでは30分の1で、エリアの有望性と地質専門家の能力の高さを示している」と述べた。 調査度の低い地下資源区画の地質調査ライセンス取得のための申請主義は2014年7月に導入された。地下資源利用者は、選定した対象が地質調査プログラム及びリストに含まれておらず、申請区画について埋蔵量及び予測資源量(P1及びP2)に関するデータが存在しない場合は、申請ベースで地質調査ライセンスを取得できる。ただし、地質調査目的で利用に供される区画の数と規模は、申請1件につき3区画以内、1区画100㎢以内と定められている。
