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鉱種:
2017年4月26日 メキシコ 佐藤すみれ

エルサルバドル:豪OceanaGold Corp社の資産凍結、法的根拠なし

2017年4月21日付け地元紙によると、OceanaGold Corp社は、エルサルバドル政府が執行した豪OceanaGold Corp社の資産凍結措置には法的根拠がないとコメントを発表した。投資紛争解決国際センター(ICSID)はOceanaGold Corp社に対し、エルサルバドル政府への仲裁費用8百万US$の支払いを命じていたが、同社が拒否していることからエルサルバドル政府(検察)は同社の財産と車両の差し押さえ、銀行口座総額20万US$の凍結を行った。ICSIDは、エルサルバドル政府が同社のEl Dorado金・銀プロジェクトの採掘権を拒否することを認めている。
OceanaGold Corp社の現地法人であるMinerales Torogoz社関係者は、当社(OceanaGold Corp)は、2009年に操業を開始した同鉱山を保有するPac Rim Cayman社の親会社である加Pacific Rim Mining社を2013年に買収し同鉱山の権益を保有したものであり、買収後、同鉱山周辺住民等による反対運動が発生し、エルサルバドル政府が同鉱山の採掘権を拒否する決定を下したことから、エルサルバドル政府に対する訴訟をICSIDに提訴したものである。ICSID仲裁審査期間中、エルサルバドル政府による同鉱山に対する採掘制限が行われ、同鉱山周辺地域Cabañasから雇用している鉱山労働者の給与支払いに悪影響を与えた。これらを含めエルサルバドル政府の措置に法的根拠がないことを強調した。

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