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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 ベースメタル
2017年4月28日 ロンドン 吉益英孝

ポルトガル:ILZSGの亜鉛需給予測、2017年に226千tの供給不足へ

2017年4月26日に、ポルトガル・リスボンで国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)が開催され、2016年及び2017年の亜鉛需給予測について協議が行われた。ILZSGは亜鉛需給バランスについて、2016年は217千tの供給不足、2017年には226千tの供給不足になると予測した。
供給サイドについては、亜鉛鉱山生産量は、2016年は前年比5.4%減の12,840千t。2017年は、前年比6.7%増の13,697千tと予測した。2016年は世界最大のインドのRampura Agucha鉱山での廃棄物処理の影響による急激な生産減の影響が大きかったが、2017年には作業は完了し、回復する見込み。また各国の鉱山での生産量も増加が見込まれている。亜鉛地金生産量は、2016年は前年比0.5%増の13,718千t。2017年はカナダの製錬所ストライキ、ペルーでの洪水の影響や韓国、タイでの低水準の生産があったが、中国とインドは自国内の精鉱に余裕があり、生産増が見込まれ、前年比2.6%増の14,076千と予測した。
需要サイドについては、2016年は前年比3.1%増の13,935千t、2017年はアメリカの需要は回復し、欧州、日本、韓国などは需要が横ばい、タイでは減となったが、中国とインドの需要は引き続き伸びると見られ、結果的には前年比2.6%増の14,302千tと予測した。

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