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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアアース/希土類
2017年4月28日 北京 森永正裕

中国:内モンゴル自治区第1四半期のレアアース輸出量は大幅に増加、日本への輸出が最も多い

安泰科によれば、フフホト税関からのデータによると、2017年第1四半期の内モンゴル自治区のレアアース輸出量は2,602.9t、大幅に増加し、日本が最大の輸出相手国となった。
内モンゴルの第1四半期のレアアース輸出量は2016年同期と比べ49.6%増加した。輸出対象国別に見ると、日本への輸出が最も多く、米国、ドイツと韓国への輸出も増加する態勢をみせている。
第1四半期の日本へのレアアース輸出量は3.3倍増の1,388.9tで、レアアース輸出総量の53.4%を占めた。米国への輸出量は81.1%増の527tで輸出総量の20.3%を、ドイツへの輸出量は3.5倍増の272tで輸出総量の10.5%を占めた。韓国への輸出量は126倍増の101.6tであった。
2015年の中央政府はレアアース輸出割当管理及び輸出関税制度を廃止し、レアアース輸出への許可条件は大幅に下げられた。国家備蓄による入札募集や違法行為に対する特別取締り活動を継続的に進めていることも、レアアース輸出価格上昇の要因となっている。レアアース業界の輸出秩序もルール化され、レアアース市場景気回復の主要原因となっている。

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