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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2017年5月1日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:加Leagold Mining社が保有することとなったLos Filos金鉱山の現況と見通し

2017年4月25日付け地元紙によると、加Leagold Mining社(本社:バンクーバー)は、本年、同社が加Goldcorp社から350mUS$で買収したLos Filos金鉱山の2016年金生産量が7.2t、全維持コスト(AISC)が878US$/ozとなった旨発表した。同鉱山は、露天掘りと坑内掘りで鉱山開発を進めており、Leagold Mining社は、生産量の増加、大幅なコスト削減及び鉱山寿命の拡張のため、2番目の坑内堀坑道開発等を計画している。
Bermejar坑内掘り坑道による新たな鉱床開発は同社の重要課題であり、このため同社は、本年2月に発表した予備経済評価(PEA)に基づくFS調査を進める計画である。PEAによると新たな開発は、金価格を1,200US$/ozと仮定した場合、内部利益率(IRR)93.8%、初期開発コスト47mUS$、8年間での年平均金生産量5.4t及びAISC 439US$/ozと推計されており、2019年運営開始を見込んでいる。この結果、生産開始年である2019年のLos Filos金鉱山の総金生産量は10.9tとなり、AISCは 673US$/ozにまで低下する見込みである。さらに、同社は、資源量と鉱山寿命の拡張のため、7.7mUS$を投じ、総延長56千mのボーリング調査を開始している。PEAによると同調査が対象としている鉱床において品位:Au 5g/t以上、資源量53tのポテンシャルを捕捉している。また、Los Filos金鉱山の資源量の大部分を占めるBermejar鉱床(露天掘り)において埋蔵量、資源量増加を目的としたボーリング調査を実施しており、鉱山寿命までに最大3.4t/年を生産する計画である。

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