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ニュース・フラッシュ

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2017年5月5日 リマ 迫田昌敏

コロンビア:鉱山エネルギー大臣、資源開発を巡る国と自治体との対立を防ぐための法案を準備

2017年4月25日付け地元紙によると、Germán Arce鉱山エネルギー大臣は、国が認めた資源開発計画が地元の住民投票等で妨げられるのを阻止し、国と地方自治体が衝突することを防ぐための法案を国会に提出する予定であることを明らかにした。国は地下資源の管理に責任を有し、天然資源の開発に関する決定権を有している一方で、地方自治体は地元の国土整備計画を立てる権利を有する。コロンビア憲法裁判所は、最近、開発プロジェクトを開始する前に、国は地元住民の同意を得る必要があるとの判決を出し、このことが政治家や環境保護団体の反対活動を活発化させている。4月27日、La Colosa金プロジェクト(Tolima県)を進めるAnglo Gold Ashanti社(本社南アフリカ)は、3月26日にTolima県Cajamarca市で実施され、開発反対が6,165票に対し、開発賛成はわずか76票だった住民投票結果を受けて、同プロジェクトにおける探査活動を完全に中止することを明らかにしている。同鉱山エネルギー大臣は、また、外国の投資家に不安を与えないような明確で透明な法制度であるべきで、簡略型の国会審議手続き(ファストトラック)を利用して、迅速な成立を図りたいと述べた。

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