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- 鉱種:
- 金 銅 亜鉛 コバルト
メキシコ:El Boleo鉱山の坑内採掘における問題、生産に影響
2017年2月5日付け地元紙は、墨Minera y Metalúrgica del Boleo社(本社:Baja California Sur州、以下MMB社)がBaja California Sur州に保有する El Boleo鉱山の継続的な坑内の課題、鉱石処理施設や採掘施設の問題が続いており、生産活動に大きな影響が出ており、減産を余儀なくされていると報じている。同鉱山における生産には1,800mUS$が投じられ、2017年第1四半期には3,920tの銅カソードが生産された。なお、本年の生産目標は30,000tと発表されている。El Boleo鉱山では本年1月に行われた施設メンテナンス、機械トラブル等により操業が停止し、生産活動に影響が及んだ。銅回収率も76%と当初の計画より低い数値となっている。また、坑内天井部が不安定な状態が続いていることから、採掘量は544,000tと目標より大きく下回っており、同量は目標の46%と非常に低い数値となった。一方、露天採掘量はPugatorio鉱区の品位が1.2%と高かったこと、また、新たな鉱区開発を進めたことから、当初予定量を上回った。また、同鉱山ではコバルト69t、亜鉛436tも生産された。
このため、MMB社は開発不振から、2017年の坑内採掘目標量を720,000tから450,000tに下方修正している。一方、露天採掘目標量は2.0百万tから2.3百万tと引き上げた。2017年1月、同社は30百万US$ の追加資金を調達したが、続けて4月には第2四半期操業費確保のため33mUS$を調達している。El Boleo鉱山は操業の遅延や技術的な問題を抱えており、同社関係者は、本年は160mUS$の損失が計上される見込みであるとの懸念を示した。
