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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
豪:TAS州政府、Mt Lyell銅鉱山の操業再開を支援
2017年4月28日、TAS州政府のWill Hodgman首相は、TAS州の西部Queenstown付近に位置するMt Lyell銅鉱山の操業再開を支援するために、同鉱山を所有するVedanta社の子会社Copper Mines of Tasmania社に対して950万A$の投資を行うことを発表した。同鉱山は3名の死亡事故が発生したことにより2014年1月から操業を停止し、さらに同年6月に生じた落石事故によって坑内の通気口が塞がれたため、長期にわたり操業休止の状態が続いている。
同州政府の投資により、同鉱山の操業再開が6か月短縮されることが期待されている。斜坑の整備に450万A$、坑内に水を供給するNorth Lyellトンネルの整備に150万A$、鉱山に水を供給する100年前に敷設されたWest Queenパイプラインの交換に200万A$、鉱山の鉱石破砕機のアップグレードに150万A$が配分される。
Copper Mines of Tasmania社は安全第一で操業を行う計画であり、さらに坑内で電気トラックを利用することを検討している。同州政府は操業再開工事のために50~60名、鉱山操業時に約300名が雇用されることと、同鉱山が同州で初めてのフル電化操業鉱山となることを期待している。