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メキシコ:加Primero Mining社、San Dimas鉱山の操業健全化を促進
2017年5月3日付け地元紙によると、加Primero Mining社(本社:トロント)幹部は、San Dimas鉱山の安定的な操業のためには探鉱を促進させることが重要であると述べている。この背景には同鉱山は、生産減少、2016年の人員問題によるコスト増、本年2月から発生したストライキがある。
- 2017年、探鉱と鉱山再活性化のための予算25mUS$を含め、鉱山投資に51.1mUS$を投じる。中期重点項目として、探鉱活動の重要性があり、特に既存インフラ周辺の生産レベルを維持させるための新たな鉱床、鉱脈発見が重要である。生産性を増加させるため、過去の探鉱により良好な結果を得られている23の鉱脈の探鉱作業を段階的に再開させる計画である。同時に今回の探鉱計画では、新たな鉱脈の発見も目標としている。
- 全維持コスト(AISC)1,000US$/oz以下、金換算生産量5.4t/年、資本コスト約40mUS$への早期回復を目標としている。そのためには、収益性の高い鉱脈に焦点を当てることに付け加え、新労働協調契約による生産性向上を進める。同強調契約による労働者の生産日数の増加は労働効率性につながり、同時に、賞与等の給与構造改革は、生産、労働及び雇用者の出勤のレベルの改善につながる。
- 2017年の同鉱山の生産量は、金2.3~2.8t及び銀140~171t、AISCは1,100 ~1,300US$/ozと推計されている。本年第1四半期の生産量は、金が対前年同期の609㎏から315㎏に、銀が28.6tから19.3tへ減少したが、AISCは労組ストライキ等による資本コスト制限により1,362US$/ozから975US$/ozに減少した。
