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メキシコ:加Endeavour Silver社、メキシコ鉱業投資を促
2017年5月4日付け地元紙によると、加Endeavour Silver社(本社:バンクーバー)は、同社の活動の主要国であるメキシコへの投資を促進すると報じている。同社が保有するEl Cubo鉱山はメンテナンス作業、また、Bolañitos鉱山は投資凍結措置を講じているものの、メキシコに保有するプロジェクトへの投資を計画している。
- 鉱山投資
同社幹部によると、2017年、同社は鉱山操業の拡張を目的に、同社が保有する3つの鉱山に探鉱・投資を目的とした投資を行う。設備投資額は43.4mUS$、探鉱投資額15.2mUS$を予定している。同社は、2015年、2016年と金属市況の不安定性等から極端に投資額を減らしており、2017年は急激な変化の年となる。 - El Compasプロジェクト
火薬使用許可とZacatecas州が本年創設した環境税の動向を見極め、El Compasプロジェクトを同社メキシコ第4開発鉱山とする可能性がある。同プロジェクトは、鉱山寿命4.3年(拡張可能)、年間生産量金11,488oz、銀135,600oz、初期投資額10mUS$の比較的小規模な事業であるが、現在、開発プログラムは6ヶ月の遅れが発生している。 - Terroneraプロジェクト
El Compasプロジェクトの全てを含めた全維持コスト(AISC)は、銀換算で9.64US$/ozを見込むが、El Compasプロジェクトの開発によるキャッシュフローの改善は、同社の第5の鉱山となるTerroneraプロジェクトの資金調達を円滑にする可能性がある。
Jalisco州に位置するTerroneraプロジェクトはプレFS調査によると、初期投資額69.2mUS$、開発当初3年間の粗鉱処理量1,000t/日、その後粗鉱処理量を倍増させ、鉱山寿命7年間、年間生産量金26,400oz、銀3.2百万ozと推計されており、El Compasプロジェクトと比較すると大規模鉱山となる。市況価格、金1,260US$/oz及び銀18US$/ozと仮定した場合の銀換算AISCは4.76US$/ozと推計されている。
- 今後の見通し
金融専門家は、同社の鉱山投資の判断は、銀の市況に影響される。同社は、採掘、探鉱経費の削減を進めてきたものの、持続的な開発を保証するためには資金を投じる必要がある。銀市況は2016年初めの段階では14US$/ozであったが18US$/ozにまで上昇し、安定していると述べている。
