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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2017年5月11日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:加Telson Resources社のTahuehueto多金属プロジェクト、2017年末に生産開始の可能性

2017年5月9日付け業界紙は、加Telson Resources社(本社:バンクーバー)がDurango州に保有するTahuehueto多金属プロジェクトは、2017年末には生産を開始する可能性があると報じている。これに関し、同社幹部は、同プロジェクトの資金確保に向けた交渉を進めている段階にあり、生産開始は2018年第1四半期を見込んでいるものの、本年末の生産開始の可能性もある。いずれにせよ、資金交渉を続け、資金が確保された段階で建設工事を開始する旨述べた。
同プロジェクトの処理量は、開発当初500~600t/日でスタートし1,000t/日に拡張、その後は、探鉱結果等を考慮し規模を拡大していく計画である。2016年に実施されたプレFS調査によると、同プロジェクトの鉱山寿命21年間の生産量は、金16,000oz/年、銀177,000oz/年、銅991,000lb/年、鉛3.75百万lb/年、亜鉛7.56百万lb/年と推計されており、また、金1,180US$/oz、銀16.70US$/oz、銅2.65US$/lb、鉛0.87US$/lb、亜鉛0.92US$/lbを前提条件に算出した内部利益率(internal rate of return, IRR)は33%であった。さらに、プレFS調査では、中古設備の購入、リースの活用、電力料金の削減により初期投資額は32.2mUS$から20.0mUS$にまで削減されることとなっている。

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