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鉱種:
2017年5月12日 リマ 迫田昌敏

ペルー:Minsur社、2017年第1四半期業績

2017年4月28日、Minsur社(本社リマ)が2017年第1四半期業績を公表した。金属価格が回復して売上高が前年同期比13%増の121mUS$になったものの、生産量の減少とコストの上昇で、同期利益は前年同期比30%減の13.6mUS$だった。同社の同期販売金属価格は、錫が前年同期比29%アップの20,043US$/t、金が前年同期比3%アップの1,219US$/ozだった。また、同期の販売金属量は、錫が前年同期比3%減の4,496t、金が同じく10%減の24,308oz(約756㎏)だった。同期のSan Rafael鉱山(Puno州)でのキャッシュコストが、前年同期比25%アップの10,284US$/t-Sn、Pucamarca鉱山(Tacna州)でのキャッシュコストも前年同期比14%アップの253US$/oz-Auとなったほか、管理費が前年同期比33%アップし、探鉱費も前年同期比約50%増の5.4mUS$に増やした。同期のSan Rafael鉱山の錫生産量は、粗鉱錫品位が2.09%から1.65%に低下したことから、前年同期の4,354tから18%減の3,580tとなり、Pucamarca鉱山の金生産量も、粗鉱金品位が0.46g/tから0.52%に上昇したものの、前年同期の33,517oz(約1,042㎏)から13%減の29,009oz(約902㎏)に減産した。
同社は、第2四半期の設備投資額を前年同期比20%増の10.3mUS$とし、主としてSan Rafael鉱山廃さいダム拡張工事とPucamarca鉱山リーチングパッド拡張工事に充てる。また、2018年操業を目途に、San Rafael鉱山廃さいから最大年産錫5,000tを回収するプロジェクトに取り組んでいる。

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