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ボリビア:“ドライポート”建設構想
2017年5月4日付け地元紙によると、Martín Bazurco貿易・国内販売・輸出担当次官(Viceministro de Comercio Externo, Interno y Exportaciones)は、ボリビア政府がPatacamaya(Oruro県、La Paza市からOruro市に向って約100㎞)に、太平洋との間を往来する貨物貯蔵を目的とした“ドライポート”を設置することを検討しており、527mUS$の投資が必要と見込まれていると、国営ラジオ放送の番組内で述べた。
現状では、ボリビアの輸出入は、チリのIquique、Antofagasta、Aricaを通過しているが、常に自由通過が妨害されているとボリビアでは認識され、ボリビア政府は、チリの港の代わりに、ペルーのIlo港及びMatarani港を使用することを検討し始めている。Ilo港は、並行して検討が進んでいるブラジルのSantosからボリビアを通過してペルーに抜ける、大陸横断鉄道の太平洋側出口の候補とされている。“ドライポート”の建設により、早期にボリビアの貿易事情が改善されることが期待され、その効果を見越して政府は、PatacamayaからCoro Coroを通過して、ペルー国境のHito IVに繋がる舗装道路の建設準備を進めている。