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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2017年5月14日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:加Pan American Silver社保有鉱山の直接コスト、着実に減少

2017年5月10日付け業界紙によると、加Pan American Silver社(本社:バンクーバー)は、同社が保有する2つの鉱山の第1四半期の直接コストが前年同期比減となるとともに、鉱山の拡張作業が順調に進んでいることを明らかにした。
・ La Colorada多金属鉱山(Zacatecas州)
2017年第1四半期の同鉱山の副産物を含む直接コスト(銀)は、前年同期の6.34US$/ozから3.01US$/ozへと大幅に減少した。同生産量は、銀が前年同期の銀42.6tから50.7tに、金が21.1㎏から27.1㎏に増加した。この要因は、2016年に完工した立坑と浮遊選鉱プラント(粗鉱処理能力1,250t/日)の新設による処理能力拡張(1,700t/日)による。なお、同社は、本年末までに同能力を1,800t/日にまで拡張する計画であり、新たな電力網整備を進める予定である。なお、これらの計画への投資額は164mUS$であるが5~10%減少する可能性がある。
・ Dolores金・銀鉱山(Chihuahua州)
2017年第1四半期の同鉱山の直接コスト(銀)は、前年同期の6.10US$/ozから1.67US$/ozへと飛躍的に減少した。同生産量は、金が前年同期比14%増の758.5㎏、銀が同10%減の29.9tであった。なお、本年の生産量は、鉱山拡張予算112mUS$による坑内掘鉱山の立上げと新たな抽出プラント設置工事が終了することもあり増加する。なお、抽出プラント設置工事は現在80%まで進捗しており、本年半ばまでに粗鉱処理量1,500t/日の設備が稼働する予定である。
なお、鉱山寿命によりAlamo Dorado金・銀鉱山(Sonora州)は、閉山に向けた作業が進んでおり、2017年第2四半期の生産量は少量と見込まれている。

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