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- 鉱種:
- 銀 ベースメタル
メキシコ:2017年メキシコ銀生産量、回復基調を示す
2017年5月12日付け地元紙によると、2016年メキシコの銀生産量は前年より減少したものの7年連続の世界最大銀生産国としてのポジションを確保したとし、2017年の生産増を期待する記事を掲載している。メキシコ銀生産に係る概要は以下のとおり。
World Silver Survey (WSS)によると、2016年の銀生産量は、2015年の192.0百万ozから3%減少し186.2百万ozとなった。なお、メキシコ年間銀生産量は12年連続で対前年比増を記録し、その間の平均増産率は年率8%となっている。2016年の同銀生産減少の問題は、鉱山操業体制にあった。金、鉛、亜鉛鉱山でもある加Goldcorp社が保有するPeñasquito鉱山の品位低下等の問題、また、加Primero Mining社が保有するSan Dimas鉱山における鉱山道路工事、労働者問題等は、同社に経営に大きな影響を与えた。しかし、一部アナリストの調査によると、引き続き、大型鉱山での生産量減はあるものの、San Julián鉱山、Palmarejo鉱山の生産増により相殺され、特に、San Julián鉱山は8百万ozの増産が推計されることから、2017年のメキシコ銀生産量は、2016年比2.5百万oz増を記録すると予測されている。
