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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル
メキシコ:Grupo México社保有のBuenavista鉱山、世界第3位の銅鉱山に
2017年5月16日付け地元紙によると、Grupo México社は、メキシコ及びペルーで開発中のプロジェクトに大規模な投資を行った結果、今後7年間で銅生産量が1.6百万t以上に上昇する可能性がある。2016年、同社がSonora州に保有するBuenavista鉱山の拡張工事が完了し、3,500mUS$の投資計画が終了した。同鉱山の2017年の銅生産量は0.5百万tと推定されており、世界第3位の銅鉱山となる。Grupo México社は、新規プロジェクトの立ち上げ等により銅生産量が57%増加しており、2016年の生産量は前年度比16%増を記録した。その他、ペルーの銅プロジェクト5件には29億US$が投じられ、Toquepalaプロジェクト(Tacna県)の精鉱プラントの拡張には200mUS$が投じられる。この結果、同社の年間銅生産量は100千t増加する見込みであり、2018年には年間生産量が217千t、2019年には260千tに達すると予想される。一方、Grupo México社は新しいリスクを抱える可能性がある。同社幹部は、請負業者が安全基準、その他の基準の下、プロジェクトを適切に管理していると期待しているが、施設の活動が増えれば環境や生命を脅かす事故が発生する可能性がある旨述べている。2014年にSonora州のBuenavista鉱山からSonora川に硫酸銅溶液の流出事故を発生させており、拡大路線が事故につながる可能性がある。
