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メキシコ:加Primero Mining社、コスト削減を促進
2017年5月18日付け地元紙によると、加Primero Mining社はコスト削減のため企業合併、買収を視野に入れている。同社は、保有するSan Dimas鉱山、Black Fox鉱山に大量の資金を投入しているが、同社幹部は、会社統合による資産管理の効率化により管理コストを分散することができれば、全維持コスト(AISC)を下げられる可能性があり、同時に利益につながると述べている。近年のメキシコ鉱業部門の合併案件としては、2015年にAlamos Gold社とAuRico Gold社の合併事例があり、合併に係る費用は1,500mUS$であった。
加Primero Mining社の鉱山では、2016年は生産量が落ち込み、過度なコスト上昇が発生した。さらに2017年2月から4月にかけてSan Dimas鉱山におけるストライキを経験するなど、同社は多くの逆境に遭遇している。同社は、利益回復を目的とした段階的な操業体制に切り替えており、過去には28つの鉱床に資本を分散させていたが、現在は5つの鉱床に資本を集中させている。San Dimas鉱山の2017年第1四半期の生産量は金10,118oz、銀620,000oz(前年同期:金19,578oz、銀920,000oz)であった。効率化による設備投資の抑制により全維持コスト(AISC)は$1,362US$/ozから$975US$/ozに改善した。同鉱山における2017年の推定生産量は金75,000~90,000oz、銀4.5~5.5百万ozとなっており、AISCは$1,100~1,300US$/ozと予測されている。
