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ロシア:Norilsk Nickel社の2017年第1四半期の生産実績
2017年4月27日付の地元報道等によると、Norilsk Nickel社の2017年第1四半期(Q1)の生産実績は、以下のとおりであった。
【ニッケル】
2017年Q1のニッケル総生産量は5万3,000t(前年同期比16%減)、自社原料によるニッケル生産量は4万9,000t(前年同期比5%減)であった。生産減少は主として2016年Q3のNickelプラントの計画的閉鎖、Talnakh選鉱プラントの近代化、Kola MMC社及びNorilsk Nickel Harjavaltaでの処理に送られるニッケル原料の大幅増加と、これに伴う仕掛品の増加、人工原料(長期在庫の磁硫鉄鉱精鉱)の品位低下による。
【銅】
2017年Q1の銅総生産量は9万4,000t(前年同期比8%増)、自社原料による銅生産量は9万2,000t(前年同期比8%増)であった。生産増加は、原料の品位向上、Rostec社から購入した精鉱の処理開始による。
【白金族金属(PGM)】
2017年Q1のパラジウム生産量は55万3,000oz(前年同期比14%減)、プラチナ生産量は13万oz(前年同期比24%減)であった。自社原料によるパラジウム生産量は52万1,000oz(前年同期比17%減)、プラチナ生産量は11万8,000oz(前年同期比28%減)であった。パラジウム及びプラチナの生産減少は、北極圏支社~Kola MMC社間の移送仕掛品の増加(加工のために北極圏支社からKola MMC社に送られるニッケルマットは相当量のPGMを含む)、人工原料(長期在庫の磁硫鉄鉱精鉱)の枯渇、Copper プラントのスラグから生産される貴金属精鉱のKrastsvetmet社における精錬が長期化したことによる。
【国内事業所】
国内事業所による2017年Q1のニッケル生産量は3万7,000t(前年同期比28%減)、銅生産量は9万1,000t(前年同期比6%増)、パラジウム生産量は53万4,000oz(前年同期比16%減)、プラチナ生産量は12万5,000oz(前年同期比25%減)であった。Nickelプラント完全停止(2016年Q3)により、ニッケル生産は全てKola MMC社とNorilsk Nickel Harjavaltaの二ヵ所に集約されている。