ニュース・フラッシュ
2017年5月22日
モスクワ
黒須利彦
カザフスタン:投資・発展省、2017年第1四半期に固体鉱物関連の12件の地下資源利用契約を破棄
2017年5月3日付の地元報道等によると、カザフスタン投資・発展省は、2017年第1四半期、固体鉱物に関する12件の地下資源利用契約を破棄した。同省地下資源利用局長が明らかにした。2016年の破棄件数は8件であった。
地下資源・地下資源利用法に従い、管轄機関は、地下資源利用者による財政的義務の履行率が2年以上連続して30%未満の場合は、地下資源利用契約を破棄する権利を有する。
地下資源利用局長は、「投資・発展省は契約当事者として、過去の危機や不可抗力の発生も考慮しつつ、地下資源利用者による義務不履行の事例を個別に審査する。契約に関して具体的な措置を取る前に、管轄機関は、契約発効時から全期間を通じたライセンス・契約上の義務履行状況を包括的に分析する。投資家探しの理由だけでは不十分だが、企業にビジョンがあり、投資を行い、専門家も機能しているような場合は、管轄機関は契約を破棄しないよう努め、むしろ所定の期限内に義務違反を是正する機会を与えるようにする。これにより雇用と鉱山の操業が維持され、歳入が確保される」としている。