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- 鉱種:
- スカンジウム レアアース/希土類
豪:Australian Mines社、コバルト・ニッケル・スカンジウム分離試験プラントを製作開始
2017年5月15日、Australian Mines社はラテライト鉱からコバルト・ニッケル・スカンジウムを分離するための試験プラントの製作を開始したことを発表した。同プラントは高圧酸浸出(HPAL)法と溶媒抽出(SX)法を組み合わせたものであり、同社が権益を所有するQLD州Sconiコバルト・ニッケル・スカンジウム鉱床及びNSW州Flemingtonコバルト・スカンジウム・ニッケル鉱床のラテライト鉱石から硫酸コバルト、硫酸ニッケル、スカンジウム酸化物を分離することを目的としている。同プラントから得られる硫酸コバルトと硫酸ニッケルは電気自動車の充電池用材料として販売され、スカンジウム酸化物は欧州の自動車産業に利用される予定である。
同試験プラントは一週間に15tの鉱石処理能力を有し、一週間当たり硫酸コバルト67㎏、硫酸ニッケル500㎏、スカンジウム酸化物8㎏が得られる見込みである。これから6か月をかけて試験プラントをWA州パースで製作し、11月に最初の硫酸コバルト、硫酸ニッケル、スカンジウム酸化物が得られる予定である。
