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豪:鉱業の賃金上昇率は全産業で最低、また民間における過去最低を記録(2017年1~3月)
2017年5月17日、豪州統計局(ABS)は2017年3月期(2017年1~3月)の賃金価格インデックスを発表した。これによると豪州の全産業における賃金(ボーナス除く)は前年同期比で1.9%の上昇となった。民間部門のうち鉱業部門については前年同期比で0.6%の上昇にとどまり、民間の各部門の中で最低の上昇率となった。民間部門において年間の賃金の上昇率が1%未満になるのは統計開始以降、初めてである。前期比では鉱業部門の賃金上昇率は0.2%であり、こちらも全産業における上昇率0.4%を下回った。
鉱業部門の賃金はマイニングブームの際には大きく上昇しており、例えば2007/08年度の賃金上昇率は全産業では4.2%であったのに対し、鉱業部門では5.8%となり全産業の中で最も高い上昇率を記録していた。しかし2015/16年度においては1.6%の上昇率となり、全産業全体での上昇率である2.2%を下回る状態になっていた。
