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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2017年6月16日 リマ 迫田昌敏

エクアドル:反鉱山活動が活発な地域で、鉱業プロジェクトに関する産官学研究協定

2017年6月9日、エクアドル鉱業省は、反鉱山活動が活発なAzuay県Cuenca市で、鉱業プロジェクトに関する産官学研究協力契約を近く締結することを明らかにした。政府戦略指定プロジェクトであるINV Metals社(本社トロント)のLoma Larga金プロジェクトとJunefield社(本社中国)のRío Blanco金プロジェクトは同市西方の高原地帯にあり、地元住民が鉱業開発に反対している。2017年1月にも、上記両プロジェクトに隣接する同市西部高原地帯(Molleturo、Sayausí、Chaucha地区)60,914㏊の権益入札をめぐり、鉱業開発の中止を求める同市側と、開発推進の立場の政府側との間で論争が激化した経緯がある。協定に参加しているのは、鉱業省、権益保有企業、同市通信・上下水道局、自治体、大学等で、採掘活動による水文地質学や生物学的影響を2年間にわたって調査することになる。上記両社はこれまで、各プロジェクト鉱区内の立ち入りを禁止していたが、この合意に基づき、調査のための立ち入りを認めることとなった。

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