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ロシア:レアアース生産部門の現状
2017年6月1日付の地元報道等によると、マントゥロフ産業貿易相は、レアアース生産部門の状況について、次のように説明をした。2012年から国家プログラム「産業発展・産業競争力向上」のサブプログラム「レアメタル・レアアース技術」を展開している。現在、世界最大規模のレアアース鉱床であるTomtor鉱床(ヤクーチア)の開発プロジェクトを進めている。2018年に開発段階に入り、2019~2020年に鉱石を生産開始する予定であり、その後、この鉱石と相当なストックのあるモナザイト砂により精鉱を得る。鉱石はTomtor鉱床からチタに送られ、Rosatom社の企業の一つで処理され精鉱となる。
このTomtor鉱床の開発は、2014年7月、Vostok Engineering 社(Rostec社とICTグループの合弁)によって開始された。レアアースの年産量は2021年以降1万2,000tとなる見込みである。Rostec社の評価では、ロシアの年間国内需要1,500~2,000tのうち、自社の現在及び将来の需要は年間300~400t(電子機器製造70%、原子力産業25%、冶金その他5%)と見積もっている。残りについては輸出される予定である。
