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ニュース・フラッシュ

2017年6月19日 モスクワ 黒須利彦

カザフスタン:地下資源法案、先着順原則の適用対象を限定

2017年6月7日付の地元報道等によると、2017年秋にカザフスタン議会に提出される地下資源法案において、先着順原則の適用は「国家地下資源管理プログラム」に入るエリアに限定される。先着順原則の制限方法については、採鉱製錬企業協会が「地下資源法案及び関連法案の概念的問題」という文書で次のように提案されている。
第一に、基幹的企業または企業城下町を形成する企業、もしくは多額納税者300位以内の企業である地下資源利用者が地下資源利用権を保有する地下資源区画または固体鉱物鉱床の境界、または付近(半径30㎞以内)に位置するエリアを「国家地下資源管理プログラム」において留保することを地下資源法に定める。留保されたエリアの地下資源利用区域の位置及び地理的境界は、地下資源利用者と管轄機関により合意されなければならない。
第二に、先着順原則について、調査度が低く地質学的に複雑な地下資源区画において鉱床の固体鉱物探査権を取得する場合に限り適用する。それ以外のあらゆるケースでは、ライセンス取り消しにより地下資源区画がリリースされた場合も含め、地下資源利用権は競売により供与する。

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