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ニュース・フラッシュ

2017年6月19日 モスクワ 黒須利彦

カザフスタン:Kazatomprom社、生産をデジタル化へ

2017年6月12日付の地元報道等によると、Kazatomprom社は、2017年6月初め、原子力分野における世界大手(Cameco Corporation、Uranium One Inc、CGN、AREVA)との間で生産のデジタル化に関する覚書に調印した。合弁企業におけるオートメーション化、デジタル化、ロボット化に関する協力が予定され、ビッグデータ、IoT、3Dプリンティング、3Dモデリング、クラウド技術関連のプロジェクト開発が行われる。
現在、Kazatomprom社はインダストリー4.0構想の実現に取り組んでおり、特にウラン生産の主要部門で包括的なオートメーション化が進められている。また、Kazatomprom-SaUran社(Kazatomprom社の子会社)では、製品の充填・梱包ラインのロボット化が進められており、ウラン製品の容器への封入・計量・出荷は作業員ではなくロボット化された設備が行うようになる。nIoT(人間の介入なしに電子機器が相互作用する仕組み)についても取り組まれており、設備に取り付けられた多数のセンサーにより、生産の実データ全てが蓄積されるようになる。これによって、生産における人的要因が排除され、信頼性の高いデータの取得とプロセスの自立性確保が可能となる。生産サイトは相互に作用し合い、指示を作成し、パラメータの修正・調整を行えるようになる。

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