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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2017年6月20日 シドニー 山下宜範

豪:Rio TintoのSilvergrass鉄鉱石鉱山の開発が最終ステージへ

2017年6月12日付けの地元紙によれば、Rio TintoのSilvergrass鉄鉱石鉱山の開発は最終ステージに入っている。同鉱山の最終ステージの開発費は3億3,800万US$であり35%が完了している。現在建設中の大型施設は粉砕機、処理施設までの全長9㎞のコンベアなどであり、Rio Tintoによれば重要工程の建設については約50%を完了している。
 同鉱山の開発プロジェクトは開発費100億A$であったRoy Hill鉄鉱石鉱山以降では最大の鉄鉱石プロジェクトである。同鉱山の最終ステージは、2017年第4四半期から1,000万t/年の鉄鉱石の生産を開始する予定であり、これにより同鉱山の生産量は計2,000万t/年に達する予定である。地元紙によれば、同鉱山で生産される鉄鉱石は、Rio Tintoが生産するブレンド鉄鉱石の品質の維持のために重要な役割を持つ。
 Silvergrass鉱山は約2年前に「Nammuldi incremental tonnesプロジェクト」の名称で1,000万t/年の鉄鉱石の生産を開始した。しかし雨天や自動運行鉄道「Autohaul」の技術的問題などから2017年2月に生産を停止しており、同年7月に生産を再開する予定である。Rio Tintoでは更に大型で開発費が20億US$以上となる見込みのKoodaideri鉄鉱石開発プロジェクトも計画しており、約3,100万A$をかけてF/Sを実施することを2017年5月に決定している。

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