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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2017年6月20日 シドニー 山下宜範

豪:鉄鋼のArrium社買収の優先交渉権は韓国企業コンソーシアム、Finex工法導入を計画

2017年6月15日付けメディア報道は、経営破綻した鉄鋼企業のArrium社の売却の入札に関し、韓国のプライベート・エクイティファンドのNewlake Alliance社、JB Asset Management社及びPOSCO社で構成されるコンソーシアムに優先交渉権が与えられたと報じた。同企業の売却に対しては英国のLiberty House社も応札していた。
なお、同年6月14日付けの地元紙によれば、この韓国のコンソーシアムは、Arrium社の落札に成功すれば10億A$をかけてArrium社のWhyalla製鉄所にPOSCO社がライセンスを有する新たな製鉄技術「Finex工法」を導入する意向である。今般、銀行、運送会社等で構成されるArrium社の債権者委員会に対してFinex工法を含む広範囲に亘る詳細な計画が示された。地元紙によればFinex工法は一般炭と粉末の鉄鉱石を直接使用して製鉄することから、焼結炉、コークス炉などの原料の前処理工程が不要で低コストであり既にPOSCO社の韓国のPohang(浦項)製鉄所において導入されている。

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