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ニュース・フラッシュ

2017年6月27日 シドニー 山下宜範

豪:ミネラルサンド大手のIluka社、市場の改善でJacinth-Ambrosia鉱山を操業再開

2017年6月21日、豪州ミネラルサンド大手のIluka Resources社はミネラルサンドの市場の改善を受けて2017年12月からJacinth-Ambrosia (J-A) 鉱山(SA州)の稼働を再開させる予定であると発表した。同社は2016年4月に同鉱山の操業を停止させていた。
操業再開に際して40名の従業員と60名のコントラクターが雇用される予定である。操業再開までに必要な費用は700万A$であり2017年中に支出される予定である。生産コスト(cash production costs)は2017年中では600万A$が予定されている。同社によればJacinth-Ambrosia鉱山は同社のジルコンの主要な供給源となり、2018年の同社全体でのジルコンの年間生産量は30万tになる見込みである。
一方、Iluka社はHamilton鉱物分離プラント(VIC州)については2017年の上半期で1億5,000万A$の減損(税引き前)を計上することを発表した。また余剰人員の解雇やリストラのために1,400万A$を支出予定である。同プラントは2017年10月から操業を停止させる予定となっている。また、Balranaldプロジェクト(NSW州)は当初の予定よりも生産量が少なくなる見通しであり、2021年までにミネラルサンドの商業生産が開始されることはないとする見通しも発表した。

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