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- 鉱種:
- 銅 銀 亜鉛
メキシコ:2017~2019年の3年間に幾つかのプロジェクトが操業開始、拡張する見込み
2017年6月28日付け業界紙によると、メキシコにおいて2017~2019年の3年間に様々なプロジェクトが操業を開始する。プロジェクト概要は以下のとおり。
- Rey de Plata多金属プロジェクト(Peñoles社、Guerrero州)2018年第4四半期の操業開始が見込まれており、粗鉱処理量4,500t/日、年間生産量、亜鉛40千t、銅7千t、鉛8.6千t及び銀146tの地金換算精鉱を産出する。また、旧Rey de Plata鉱山のストックされていた廃石を処理するため7mUS$の投資が承認されたため、2016年末の投資額155mを含めたこの同プロジェクトの資本総額は303mUS$に増加する。
- Pilares銅プロジェクト(Southern Copper社、Sonora州)Pilares銅プロジェクトは、La Caridad鉱山道路沿い約10㎞に位置し、同社の浮遊選鉱用粗鉱補給プロジェクトとして開発が期待されていたが、共有地の買収及びそのアクセス道使用問題等で遅延していた。2016年第4四半期の同社報告書では、銅生産予定量は35千t/年であり、2018年操業開始が見込まれている。
- El Pilar銅プロジェクト(Southern Copper社、Sonora州)El Pilar銅プロジェクトは、Buenavista鉱山南西約45㎞に位置し、2015年7月に米Mercator Mining社から現金100US$により同社が買収したプロジェクトである。銅カソード35千t/年での生産を当初計画では2018年から開始する予定であったが、Buenavista鉱山での処理に係る経済性再評価を実施するため2019年に延期されている。
- G-9多金属鉱山操業再開(加Telson Resources社、Guerrero州)Telson社は、ベルギーNyrstar社が安全問題と亜鉛市況価格低迷により2015年に操業を一時停止していた同鉱山を買収した。2017年5月、Telson社幹部は、粗鉱処理量1,000t/日から操業を再開させ2,500t/日に増加させるとコメントしている。なお、操業開始時期は未公表。2014年同鉱山は、亜鉛22千t、銅3.9千t、金177㎏及び銀28tを生産した実績がある。
- Tayahua多金属鉱山(Minera Frisco社、Zacatecas州)Minera Frisco社は、150mUS$を投じ同鉱山の高品位銅鉱床の開発を進める。2016年レポートによると、既に斜坑6,000mの掘削及び1次クラッシャー、坑内から地表への運搬システムの工事を完了しており、2017年末からの生産開始が見込まれる。なお、同投資による増産量は未公表。