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- 鉱種:
- コバルト ニッケル リチウム
ロシア:Norilsk Nickel社、二次電池用金属をBASF社に供給へ
2017年6月28日付の地元報道等によると、BASF社とNorilsk Nickel社は、2017年6月27日、覚書に調印し、リチウムイオン電池材料製造用原料の欧州向け供給に関する独占交渉を開始したと発表した。nBASF社は、欧州における業界最大規模の正極材料生産施設の建設に最大4億ユーロを投資する意向である。ハルヤヴァルタ(フィンランド)にあるNorilsk Nickel社の精錬所がBASF社向け原料を供給する。ハルヤヴァルタのNorilsk Nickel社生産サイトは、欧州市場向けバッテリー正極材料前駆体の垂直統合型生産に適している。また、Norilsk Nickel社は、ロシアにおける自社鉱山のニッケル及びコバルト原料を欧州へ安定供給する。Norilsk Nickel社は原料供給に加え、金属取引及び精錬に関するノウハウ提供を通じ、BAFS社との協力関係を強化する。こうした戦略的協力により、両社は市場ポジションを強化し、また専門知識を活用して、欧州における電気自動車用バッテリー製造企業向けの最適で安定したサプライチェーンの構築を目指す。nNorilsk Nickel社の販売・商務・物流担当役員は、「当社にとってこのプロジェクトは、有望かつ急速に成長している二次電池材料市場に進出するチャンスである。我々の関心はこのターゲット市場に自社のニッケル及びコバルト製品を供給することにある。BASF社は長年の信頼できるパートナーであり、自動車産業用化学品のトップメーカーである。BASF社との協力拡大により、ニッケル生産の世界的リーダーとしての当社ポジションを確固たるものにできる」と述べた。
