閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2017年7月4日 シドニー 山下宜範

豪:WA州環境保護庁、縞状鉄鉱層の2件の鉄鉱石開発は認可すべきではないと勧告

2017年6月28日付けのメディア報道によればWA州の環境保護庁(EPA)は中西部の縞状鉄鉱層(BIF)の2か所で計画されている鉄鉱石鉱山の開発プロジェクトは取返しのつかない環境への影響を与えるとして認可すべきではないと勧告した。今後、これらのプロジェクトの認可の最終的な可否はWA州政府のStephen Dawson環境大臣が判断することになる。
当該勧告の対象となったのはYilgarn地域で実施されるMineral Resources社のJackson 5及びBungalbin East鉄鉱石開発プロジェクトであり、もう1つはSinosteel Midwest社のBlue Hills Mungada East 鉄鉱石鉱山拡張プロジェクトである。nEPAのTom Hatton議長はこれらの縞状鉄鉱層は平坦かつ地球上で最も古い地形であり極めて多様な動植物が生息する特別な場所であるとして、一旦鉱山開発が行われるとこれらの修復は不可能であると結論付けた。一方、西豪州鉱物エネルギー会議所(CME)は、これらの開発が行われるのは当該地形の全体から見ればほんの一部であると主張している。

ページトップへ