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ニューカレドニア:Vale、低調なニューカレドニアのニッケル事業を見直し
2017年7月4日付けのメディア報道によれば、Valeは損失を発生させているニューカレドニアのニッケル事業の見直しを行っている。同社では2017年6月に新たにFabio Schvartsman CEOが就任しており、新CEOのリーダーシップの下、低調な資産を広く見直すという同社の方針の一環として今回の見直しが行われている。Valeのスポークスマンは「ニッケル価格は約9,000US$/tまでに値を下げており今後も短期的には回復の兆しがない」と述べている。Schvartsman CEOは事業の見直しのためのワーキンググループを設置し今後2か月以内に報告をさせることとしている。
同社はニューカレドニアのニッケル事業のキャッシュコストについては2017年下半期は10,500~11,000US$/tにまで削減する目標を掲げている。これは生産の増強と副産物のコバルトの価格上昇を勘案したものである。
2016年11月にはフランス政府がValeのニューカレドニアのニッケル事業に対して2億€(2億2,700万US$)の融資をすることを発表しており、ValeではGoro地区周辺のニッケル関連のプラント等の閉鎖のリスクが軽減されたと述べていた。この融資はニッケルの生産に依存するニューカレドニアの経済を支援することを目的としてManuel Valls首相によって発表されていた。
