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豪:経営破綻した鉄鋼及び鉄鉱石鉱山企業のArrium社の売却先は英国企業に
2017年7月5日、経営破綻したArrium社の管財人であるKordaMentha社は、Arrium社のSA州におけるWhyalla製鉄所、鉄鉱石鉱山等の部門をGFG Allianceグループに売却するという合意文書に署名した。ただし本件売却が成立するためには、今後Arrium社の債権者委員会と外国投資審査委員会(FIRB)の認可を得ることが条件となる。売却の完了は2017年の8月後半を予定している。nArrium社は40億A$の負債を抱えて経営破綻し、2016年4月に管財人の管理下に入っていた。2017年6月の段階では韓国のプライベート・エクイティファンドのNewlake Alliance、JB Asset Management及びPOSCO社によるコンソーシアムに対して優先交渉権が与えられていたが、地元紙によれば既に優先交渉権が付与される期間は終了していた。そして、英国のGupta一族が経営するLiberty House社を含むGFG Allianceグループが前日(4日)に買収提案の修正案を提出して今回の合意となった。nLiberty House社は、これまで英国の経営不振の鉄鋼事業を買収して資金を投入する等、英国の鉄鋼業の再生の先頭に立ってきた。地元紙によれば、管財人のKordaMentha社はGFG Allianceグループの提案は全ての要素において優れているとし、売却アドバイザーを務めたMorgan Stanleyも同じ判断であったと述べている。また、今回の合意を受けSA州のJay Weatheriill首相がLiberty House社のSanjeev Gupta会長に祝意を伝えたと地元紙は報じている。