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2017年7月9日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:2017年上期、メキシコ証券取引所上場大手鉱山企業の株価と予測

 2017年7月3日付け地元紙によると、2017年上期におけるメキシコ証券取引所(BMV)に上場する大手鉱山企業Industrias Peñoles社、Grupo México社及びMinera Frisco社の株価の動向及び見通しは以下のとおり。

  • Industrias Peñoles社
     金、銀の市況価格に影響力を有する同社の株価は、前年同期比7.44%上昇の409.53ペソ/株の値をつけた。この背景には、金、銀の市況価格の改善がある。金は前年同期比1.50%高の1,238.45US$/oz、銀は同9.36%高の17.31US$/ozとなった。9名のアナリストによる同社の評価は、2名が強い買い、3名が買い、2名が維持、そして残りの2名が強い売りとなった。これは、乱高下の高い金属を生産するIndustrias Peñoles社の評価である。仮に、銀が20US$/ozへ上昇し、為替が20ペソ/US$となった場合、同株価は550~600ペソ/株に上昇する可能性がある。
  • Grupo México社
     銅市況価格との相関性の高い同社の株価は、前年同期比8.61%下落の51.07ペソ/株のであった。なお、本年2月、同社株式は、平均銅市況が上昇したことから66.29ペソ/株を記録していた。複数のアナリストによると2017年の同社の株価見通しは51~72ペソ/株と予測されており、18名のアナリストによる評価は、1名が強い買い、9名が買い、8名が維持となり、売りは0名であった。
  • Minera Frisco社
     金、銀の生産企業である同社の株価は、難しい状況に直面していた。本年の同社の株価は、コスト削減策等の厳しい状況が続いたことから15.62ペソ/株から11.43ペソ/株へと26.82%下落した。2017年の株価の見通しは、底値10~10.50ペソ/株、金とUS$の上昇の組合せがあった場合、17~17.60ペソ/株に上昇すると予測しているアナリストがいる。2名のアナリストの評価は全て売りであった。
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