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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2017年7月11日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:国内複数の金プロジェクト、生産段階に近づく

2017年7月3日付け地元紙は、メキシコ国内における複数の金プロジェクトが生産段階に近づいており、年総生産量が220,000oz以上となると報じている。
米Argonaut Gold社がDurango州に保有するSan Agustínプロジェクトは7月より生産が開始される予定で、CAPEXは42.6百万US$と推定されている。鉱石処理量は80,000oz/日、IRR(内部収益率)は50%、金価格は1,200US$/ozと推定されている。 加Telson Resources社がDurango州に保有するTahuehuetoプロジェクトは2018年第1四半期に生産に入る予定で、鉱石処理量は生産初期段階で500~600t/日、後に1,000t/日を超えるとみられる。年間生産量は金16,000oz、銀177,000oz、また銅、亜鉛及び鉛の可採年数は21年と推定されている。 加Endeavour Silver社がZacatecas州に保有するEl Compásプロジェクトは、4年9ヶ月の間に生産量が金11,500oz、銀135,600ozに到達するとみられる。設備投資額はわずか10百万US$という小規模のプロジェクトではあるが、同社幹部によると今後規模の拡大も可能であるという。爆薬使用許可が下り、また、本年、Zacatecas州が創設した環境税の今後の動きが明らかになり次第、同プロジェクトを推進していく予定で、建設には6ヶ月を要するという。 加Alio Gold社(旧Timmins Gold社)がGuerrero州に保有するAna Paulaプロジェクトは、本年7月に開始した約9ヶ月間のFS調査が終わり次第、プロジェクトの建設を開始する予定である。初期投資は推定137百万US$、IRR(内部収益率)は金価格1,250/ozと仮定した場合、34%となる見込みである。 加Minera Alamos社がDurango州に保有するLa Fortunaプロジェクトは、2016年12月にFS調査のため加CSA Globalと契約を結び、加Osisko Gold Royalties社と提携し、生産に向けたプロジェクトを推進している。同社はすでに土地利用許可と採掘許可を取得済みである。しかし、探査の段階であるため生産規模は明らかになっていないが、金概測・精測鉱物資源量は291,000oz、品位2.26g/t、カットオフ品位0.8g/tと推測されている。

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