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ニュース・フラッシュ

鉱種:
タンタル リチウム レアメタル
2017年7月12日 シドニー 矢島太郎

豪:WA州Pilgangooraリチウム―タンタル鉱床、開発は2社に集約化が進む

2016年12月1日、Pilbara Minerals社(Pilbara社)は、Dakota Minerals社(Dakota社)に対して400万A$の支払いを行い、WA州Pilgangooraリチウム―タンタル鉱床エリアの中で、同社が所有する鉱区に隣接するLynas Findリチウム鉱床を含む鉱区の購入を完了したことを発表した。Pilbara社はDakota社が所有期間の延長手続きを行っているLynas Find鉱床に隣接する鉱区の延長がWA州政府から認可された場合、その鉱区も100万A$で購入する予定である。さらに、Dakota社がPilgangoora周辺で申請中の4鉱区も認可され次第、それぞれ75万A$で購入する予定である。
Port Hedland市の南約120㎞に位置する同鉱床は、Pilbara社、Dakota社、Altura Mining社(Altura社)、Kairos Minerals社(Kairos社)の4社が鉱区を申請・取得してそれぞれ探鉱・開発を実施しているが、リチウム鉱床の開発はPilbara社とAltura社の2社に集約が進んでいる。
Pilgangoora鉱床エリアに鉱区を所有しているAltura社は、2016年11月28日にKairos社が所有する鉱区のリチウム探査権の取得について合意に達したことを発表した。Altura社はKairos社に10万A$を支払い5年間のリチウムに関する探鉱権を取得し、さらに5年間で130万A$の探鉱費を支出することで最終的に75%の権益を得ることができる。
なお、Pilbara社とAltura社は2016年8月にアクセス道路とパイプラインの相互利用協定を締結し、さらにお互いの鉱区境界付近のリチウム鉱床に関する調査データを共有することに関する覚書(MOU)を取り交わしている。

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