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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2017年7月19日 リマ 吉川竜太

ボリビア:Navarro鉱業冶金大臣、COMIBOL再建への反対は無根拠との考え示す

2017年7月5日付け地元紙によると、César Navarro鉱業冶金大臣は、ボリビア鉱山公社(COMIBOL)の再建計画は労働者の権利には何ら影響を与えるものではないことから、再建計画への反対は根拠のないもので、いつでも対話に応じるとの考えを示した。
一方、ボリビア鉱山労働者組合連合(FSTMB)のRichard Calisaya代表は、ANF通信社への取材に対して、政府によるCOMIBOL再建の大統領令の拒絶及び政府との対話は不可能であるとの方針や労働者の公務員化等は受け入れられないとの立場を示した。
COMIBOLの再建計画は約1ヶ月前に発表され、その際にNavarro大臣は本再建計画がHuanuni、Colquiri、Corocoro、Vinto、Karachipampa等操業中の会社や進行中のプロジェクトを組織ベースとすることや、全労働者が労働法の対象となること、企業としての新規COMIBOLは生産チェーンの統率・管理を担い、労働者の権利を損なうことはないとの説明を行っていた。
また同大臣は、旧来のCOMIOBOLの歴史的役割を評価しつつも、精錬・産業化フェーズに達するためには生産チェーンの牽引が必要との考えを示すとともに、「労働者階級は、ネオリベラリズムやサンチェス・デ・ロサダ政権を始めとする過去の時代に生まれたCOMIBOLを擁護するべきではないし、多民族国や新憲法の体制において生産チェーンを率いる新規COMIBOLを拒否するべきではない」と主張した。

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