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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2017年7月20日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:メキシコ主要8鉱山企業の活動状況

2017年7月11日付け地元紙は、メキシコ国内で操業する8つの主要鉱山企業の現状を明らかにした。概要は以下のとおり。

  • メキシコは世界有数の鉱山投資対象国であり、国内において鉱山活動を行っている345社のうち93%が外国企業で、メキシコ企業は21社のみである。外国企業のうち65%はカナダ企業、次に米国企業が続いている。その他はアジア企業であり、大多数の企業が北部で活動を行っている。現在、鉱山業により約34.5万人の雇用が創出されている。
  • 墨Fresnillo社:銀採掘量第1位であるとともに国内の主要金属生産企業である。年間、銀42.4百万oz、金557,000ozを生産している。従業員総数は4,293人、主要鉱山はZacatecas州に保有するEl Saucito鉱山とFresnillo鉱山であり、2016年はChihuahua州に保有するSan julián鉱山において探査を開始、また、Durango州に保有するLa Ciénega鉱山では拡張工事を進めている。なお、2016年末の売上高は35,632百万ペソであった。
  • 加Goldcorp社:国内第2位の規模を誇る鉱山企業。主要鉱山はZacatecas州に保有するPeñasquito鉱山であり、金、銀、亜鉛、鉛を生産している。従業員数5,310人、年平均生産量は、金約1.1百万oz、銀約25百万oz、その他、亜鉛、鉛を生産している。2016年には売上高が21,392百万ペソに達した。
  • 墨Minera Frisco社:従業員数は6,046人、El Coronel鉱山、Tayahua鉱山(Zacatecas州)、Asientos鉱山(Aguascalientes州)を保有しており、2016年の総生産量は金155,000oz、亜鉛30,000t、銅121,000tであり、売上高は13,859百万ペソであった。
  • 墨Peñoles社:国内の主要亜鉛生産企業であり、メキシコ国内の複数の鉱山から亜鉛205,000t、鉛27,000t、銀5.3百万oz、銅6,000tを生産している。また、金精錬に特化した2社のうちのひとつでもある。国内に保有する鉱山は、Tizapa鉱山(Guerrero州)、Sabinas鉱山、Francisco I. Madero鉱山(Zacatecas州)、Bismark鉱山(Chihuahua州)であり、2016年の売上高は82,141百万ペソであった。
  • Grupo México社:メキシコ第1位の銅生産企業であり、Sonora州に保有するBuenavista鉱山、La Caridad鉱山では銅約166,000t/年を生産し、さらに他の銅プロジェクトも保有している。また、Santa Bárbara鉱山(Chihuahua州)とCharcas鉱山(San Luis Potosí州)では亜鉛59,000tを生産している。従業員数は30,000人以上、2016年の売上高は152,000百万ペソに達している。
  • 加First Majestic社:銀生産量の7%を生産する企業であり、2016年の売上高は5,199百万ペソであった。同社はSilver Crest Mines社を買収し、Sonora州における金、銀主要生産者となり、鉛、亜鉛、銅の開発も進めている。現在の従業員数は3,980人である。
  • 加Panamerican Silver社:銀生産量世界第3位の企業であり、Zacatecas州のLa Colorada鉱山とChihuahua州のDolores鉱山で年間9.58百万ozの銀を生産している。両鉱山は今年拡張される予定である。
  • 墨Agnico Eagle社:Pinos Altos鉱山(Chihuahua州)とLa India鉱山(Sonora州)を保有し、年間、金297,000ozを生産しており、さらに加Alamos Gold社から6つの鉱山を買収済みである。2016年の売上高は9,347百万ペソ、従業員数は1,700人である。
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