ニュース・フラッシュ
2017年7月28日
ジャカルタ
南博志
フィリピン:Duterte大統領が新しい鉱業法を起草すると発表
2017年7月24日付地元メディアによると、Rodrigo Duterte大統領は21日、すべてを見直して新しい鉱業法を起草すると発表した。これにより“責任ある鉱業”を確保するとしている。同大統領はまた、鉱業界からの税金が少ないので環境被害に苦しむ地域への補償が十分にできないことを嘆いた。また、それとともに、露天掘り鉱山の禁止等の取り締まり政策を推進していたLopez前環境大臣や他の反鉱業団体との対話のため、産業界のすべての鉱業関係者を大統領府に招待すると述べた。
それに対し、鉱業界からは、この対話は鉱業の問題を明確にするのに役立つ、我々は既に多くの税金を支払っている、等のコメントがあったという。
なお、7月25日付地元メディアによると、Duterte大統領は、フィリピンから輸出されるすべての鉱物資源が輸出される前に国内で製錬されることを望む。また、可能であれば鉱物資源の輸出と国内製錬を停止し海外で処理を行い2~3倍の価格で輸入することとしたい、と述べたとも伝えられている。
