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- 銀 ベースメタル
コロンビア:524人の鉱山労働者、水銀使用中止に合意
2017年7月13日付け地元紙によると、Antioquia県庁と国立職業訓練所(SENA)は、鉱山エネルギー省の立ち会いのもとで協定書に調印し、水銀利用の根絶を目的とした同県のインフォーマル鉱山労働者524人が合法化プロセスを開始することが決定された。水銀の使用は2018年7月以降、法律で全面禁止となる。
本協定には1,300mUS$が投資され、その受益者は2,100名(各労働者を5人家族と計算)となる見通しのほか、協定枠内における30のサブコントラクターとの合意締結により労働者らは大規模な鉱業活動を行う企業の鉱区内において活動する機会を得ることができる見通しで、環境や労働者の家族の収入改善が期待されている。
UNIDO(国連工業開発機関)によると、Antioquia県は水銀の汚染が世界一で、年間100~120tの水銀が消費されている。一方、SENAはクリーンな金生産を目的として、水銀を使用しない選鉱の技術訓練プログラムを実施する計画となっている。
Cante鉱山エネルギー省副大臣は、これまで水銀を使用し非合法的な金採掘をして来たAntioquia県やChocó県の水銀汚染のレッテルを払拭したいと語った。また、同氏は、サブコントラクト形式を採用することで大中小規模鉱山の共存が可能になるとの考えを示した。
