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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2017年8月4日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:2017年5月のメキシコ鉱業生産、銅の低迷により下落

2017年7月31日付け地元紙によると、メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)は、2017年5月の鉱工業生産が対前年同月比2.5%減少したと発表した。2015年11月から対前年同期比マイナスが続いていたが2017年3月にプラスに転じたものの、4月には2.4%減少となり、5月もマイナスとなった。特に影響が大きかった金属が銅であり、銅輸出は、対前年同期比7.7%減の38,173tとなり、2015年5月以来の最低水準となった。メキシコ最大の銅生産企業でありペルーでも操業を行っているSouthern Copper社は、メキシコ最大のBuenavista鉱山の拡張工事に3,500mUS$を投じ生産量拡大を進めているが、本年第2四半期の生産量は対前年同期比2.7%減の221,384tであった。その他金属では、金、銀の5月の生産量は、それぞれ対前年同期比5.0%、1.7%減少し、9,198㎏、317,699㎏となり、結果、1~5月の生産量は3.2%、3.7%減となった。また、鉛生産量は12,340t(6.1%減)、亜鉛生産量は42.9%増の38,921tであった。亜鉛生産量の増加は、Goldcorp社保有のPeñasquito鉱山の生産量増が大きく寄与した。

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