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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2017年8月4日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:金生産企業、2020年までに新規プロジェクトに2,486百万US$を投資する計画

2017年7月25日付け地元紙によると、メキシコ鉱業会議所(Camimex)は、2017年レポートにおいて、加Torex Gold Resources社、加Goldcorp社及びFresnilloを筆頭とするメキシコ金生産企業は、2017~2020年の間に総額2,486mUS$の投資を計画していることを明らかにした。概要は以下のとおり。

  • 2016年メキシコ金生産量は、前年比1.7%減の132.5t、この内上位3社(第1位Fresnillo、第2位Goldcorp社、及びMinera Frisco社)が47%以上を生産している。また、新たなメキシコ金生産企業となったTorexGold社は、第5位に位置し重要な生産者としての地位を確保している。
  • 2017年の新プロジェクトには、Dolores鉱山拡張(加Pan American Silver社)、San Agustin鉱山(加Argonaut Gold社)の第3四半期商業生産開始、及びLa Yaki鉱山(Alamos Gold社、上期操業開始)があり、それぞれ112mUS$、43mUS$及び12mUS$の投資が見込まれている。
  • 大投資プロジェクトには、Media Luna金プロジェクト(Torex Gold R.社)、Peñasquito鉱山拡張(Goldcorp社)、及びOrisyvo金プロジェクト、Juanicipioプロジェクト(Fresnillo社)があり、それぞれ482mUS$、420mUS$、及び350mUS$と305mUS$の投資が見込まれている。
    金生産量上位鉱山は、第1位は前年比30.5%増のLa Herradura鉱山(Fresnillo社、Sonora州)、Peñasquito鉱山(Goldcorp社、Zacatecas州)、及びEl Limon-Guaje鉱山(Torex Gold R社、Guerrero州)がある。
  • 2017年に金の増産が予想される案件では、San Julian鉱山(Fresnillo社、Chihuahua州)の第2フェーズ金銀抽出プラントの下期稼動開始が上げられる。さらにFresnillo鉱山とSaucito鉱山(Fresnillo社、Zacatecas州)の既存浮遊選鉱プラント工事、排滓ダムの尾鉱処理プラント建設工事、及びLa Herradura鉱山の第2金銀抽出プラント建設工事がある。
  • 一方、前年比で生産業が減少した主要鉱山として、粗鉱品位、処理量及び回収率低下等が発生したPeñasquito鉱山、粗鉱処理量が減少したSaucito鉱山、及びピット深度が増したことにより回収率が低下したEl Coronel鉱山(Minera Frisco社、Zacatecas州)がある。
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