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ニュース・フラッシュ

2017年8月4日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:2017年鉱業投資額、増加の見込み

2017年7月25日付け地元紙によると、2017年メキシコ国内鉱業投資額は回復傾向を示しており、前年比47.4%の増の5,532mUS$となる見通し。この額は2013年(6,576mUS$)以来の最高値ではあるが、ピークであった2012年(8,043mUS$)を大きく下回る。2017年の投資額が回復傾向を示す要因として考えられるのは、国内主要鉱物である金、銀、銅などの金属価格の回復にある。
その中でも重要な投資拡大対象となるのは探鉱分野である。2016年の430mUS$から今年は866mUS$に増加した。特に、金、銀の探鉱費が増加している。新規プロジェクトに対する投資も2016年の467mUS$から2017年は650mUS$に増加している。プロジェクト別では、墨Fresnillo社のSan Juliánプロジェクト(投資額515mUS$)、加Torex Gold社のEl Limón-Guajesプロジェクト(投資額800mUS$)がある。今後、主要投資対象となり得るプロジェクトとして金があり総額2,468mUS$が投じられる見込みである。主要プロジェクトとして挙げられているのは、加Torex Gold社のMedia Lunaプロジェクト(投資額420mUS$)、加Goldcorp社のPeñasquito鉱山におけるリーチングプラントとOrisyvoプロジェクト(350mUS$)、墨Fresnillo社のJuanicipioプロジェクト(305mUS$)である。銀プロジェクトに対する投資額は545mUS$、銅は65mUS$と推計されている。また、既存鉱山に対する投資は954mに達するとの見込み。加Pan American Silver社は保有する鉱山の拡張を進めておりLa Colrada鉱山に164mUS$、Dolores鉱山に112mUS$を投資する計画である。墨Fresnillo社はHerradura鉱山拡張工事に110mUS$を投資予定である。その他として設備投資額も急増しており、2017年は、2016年の625mUS$から914mUS$に増加する見込みである。

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