ニュース・フラッシュ
2017年8月7日
シドニー
吉川竜太
豪:Glencore石炭部門トップ、豪連邦の環境保護寄りなエネルギー政策を批判
2017年8月2日付けの地元メディアは、Glencore石炭部門のトップであるPeter Freyberg氏のシドニーでの発言を紹介し、Turnbull豪連邦政権の再生エネルギーターゲット政策や豪連邦のエネルギー政策に対する報告書であるFinkel Reveiwで提案されたクリーンエネルギーターゲット政策は、豪州の生産業を含む重工業産業にとって多大なコストアップにつながり、工場閉鎖や失業など経済に悪影響を与えかねないと批判した、と報じた。同氏はまた、SA州でTESLA社によって建設が予定されている蓄電施設を取り上げ、同社がNSW州で操業しているアルミニウム製錬所を7分間のみ稼働させる蓄電量に過ぎないとも批判し、豪政府は豪州の重工業はそのようなクリーンエネルギー政策の枠外とし、またエネルギー価格の高騰を抑えるため、2015年後半のCOP21において合意したパリ協定に基づく排出量削減目標の達成を延期することを検討すべきであると述べた、と報じられている。
