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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2017年8月9日 シドニー 吉川竜太

豪:閉山したCentury Zn-Pb鉱山に関し、既存鉱体から連続した新鉱化帯の存在と、廃滓からのZn回収事業のFS実施計画が発表される

2017年8月7日、2016年に閉山したQLD州のCentury Zn-Pb鉱山の権益を買収したNew Century社(Attila Resources社から2017年4月に改名)は、閉山までの間に採掘対象となったBig Zinc鉱体の南方に、South Blockと呼ばれる鉱化帯がBig Zinc鉱体から連続して存在することを発表した。South Block鉱化帯では過去の試錐により、26.4m間で品位:Zn+Pb 8.1%や21.6m間で品位:Zn+Pb 9.9%などの着鉱が得られており、鉱化帯の規模は走向延長1,000m、幅115m、厚さは最大で30mに及ぶとのこと。この鉱化帯は過去に資源量が計上されておらず、今後JORC基準での資源量計上実施を検討する、としている。
同社は、2017年8月2日及び4日付でCentury鉱山の廃滓からのZn回収事業のFS実施作業開始と、その回収プロセスの最適化試験結果に関しても報告しており、それらによると同鉱山の廃滓には概測及び予測資源量で71.0mt、品位:Zn 2.73%が計上されており、FS実施に向けた回収試験や試錐を実施する予定であるとのこと。また、回収プロセスの最適化を実施した結果、最大64%の回収率で、50~53%のZn精鉱を廃滓から生産することが可能であるとも発表した。同社によると、FSに必要なすべてのデータは2017年第4四半期に出揃うとのことである。

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