ニュース・フラッシュ
2017年8月9日
シドニー
吉川竜太
豪:BHP、豪連邦とSA州政府に電力価格低減に向けた取り組みを要求
2017年8月4日の地元メディアによると、BHPがSA州で操業するOlympic Dam Cu-U鉱山の鉱山長Jacqui McGill氏は、米国商工会議所がアデレードで8月4日に開催した昼食会に出席し、今後Olympic Dam鉱山の拡張計画が国際的な競争力を維持するため、豪連邦とSA州政府は電力価格の低減と安定供給に尽力する必要があると述べたと報じられた。McGill氏はBHPは世界における競争に晒されているとし、高騰しているSA州の電力価格は25%安くならなければ、我々もSA州で投資できないし、他人に投資を勧めることもできないと語った。同氏は、SA州の最後の石炭火力発電所であるNorth Power発電所の閉鎖についても言及し、安定的なエネルギー供給と電力価格の上での影響を憂慮していると述べた。
BHPは現在、Olympic Dam鉱山においてヒープリーチングによるCu回収プロセスの実証段階にあり、12か月に及ぶ試験の結果は良好で、将来のCu年産量は現在の2倍以上である450kt/yに及ぶことを期待している。またOlympic Dam鉱山では2018年までの2年間に、製錬施設の補修や坑内採掘の拡張工事などで併せて600mA$が投資される予定であることもコメントされた。
