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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2017年8月14日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:加Alamos Gold社保有Mulatos金鉱山のLa Yaqui鉱床からの生産、目前に

2017年8月3日付け地元紙によると、加Alamos Gold社(本社:トロント)は、同社がSonora州に保有するMulatos鉱山のLa Yaqui鉱床からの生産開始が近づいていることを明らかにした。現在、機材の準備作業が進められており、第1フェーズの生産は、2017年第3四半期後半~第4四半期前半の間に開始される見込みである。そのため、商業用生産は1か月以内に開始できると予想されている。第1フェーズの建設、開発費用は2017年第2四半期までに5.5mUS$に達し、これまで総額10.8mUS$が投資されている。しかし、建設終了までにはさらに3mUS$が必要だという。La Yaqui鉱床における金生産は約25,000oz/年で、Mulatos鉱山の中でも最も低コストでの生産が可能となる。
同社は、2017年に17mUS$を投資し、隣接地域であるLa Yaqui Grande地区の探鉱作業を進めている。また、同州に位置するCerro Pelón鉱床では、220,000ozの埋蔵量が予想されており、採掘に向け探鉱が進められている。2年~2年半後には同鉱床からの採掘が開始される予定である。
Mulatos鉱山における金生産量は2016年第2四半期の33,000ozから本年同期は41,000ozへと増加し、同州El Chanate鉱山も同様に16,820ozから17,600ozに増加している。同社の2017年第2四半期の金総生産量は、前年同期の92,464ozから105,900ozへ増加した。また、全維持コスト(AISC)は1,037US$/ozから942US$/ozに減少、Mulatos鉱山においては883US$/ozから777US$/ozへと減少、El Chanatek鉱山では931US$/ozから1,208US$/ozへ増加している。なお、収益面では、2016年第2四半期は11.8mUS$の損失を計上したが、2017年同期は2.4mUS$の純利益となった。営業収益は120mUS$から131mUS$へと伸びている。

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