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ニカラグア:鉱業活動、躍進
2017年8月5日付け地元紙は、4日に発表された国内鉱業活動の分析(2006-2016年)の内容に関して報じている。ニカラグア鉱業会議所によると、国内における鉱業開発地域は国土全体のわずか0.3%ではあるが、2006~2016年の11年間で国内の金生産量は2倍となり、銀生産量は7倍に増加した。2006年金生産量109,200ozに対し、2016年は267,300ozに増加、銀生産量は94,200ozから681,700ozにまで拡大した。金輸出額は2011~2016年の間に9.3%増加。2016年金輸出総量285,900oz、売上高は317.9百万US$となり、年間平均金販売価格は1,248.7US$であった。なお、銀の売上高は11.9百万US$となっている。ニカラグアにおける鉱業分野への投資は主に北米諸国に由来している。1991~2015年の間の国内鉱業への投資額は918.2百万US$であるが、2011~2016年投資額が同73.1%を占めている。
2017年4月までに鉱業権を取得済み地域は国土の約8%(計9,376.29㎢)であり、そのうち開発許可取得済み区域は1,668.94㎢となっている。また、数年以内に約1,600㎢の開発に係る許可が承認される予定である。最近では2つの企業が新たに国内鉱業分野に進出し、現在は環境許可取得の段階にある。1件は英Condor Gold社(本社:ロンドン)が保有するLa India鉱山(León県)、もう1件は加Golden Reign社(本社:バンクーバー)が保有するSan Albino鉱山(Nueva Segovia県)であり、2018年に建設工事を開始する予定である。金生産増は、国内雇用、投資につながり国家発展に寄与すると期待されている。なお、2017年6月にはニカラグア政府は、ニカラグア鉱業公社(Eniminas)の設立承認を行った。
